BMW S1000RR用 Mカーボンパーツ

2020年6月19日

ケーススタディ：BMW S1000RR用 Mカーボンパーツ
COBRA Advanced Composites (CAC) は、2006 年以来、高級自動車 OEM 向けに、強くて軽くて美しい連続生産のカーボン ファイバー プリプレグ部品を提供してきました。CAC は 2016 年以来、BMW Motorcycles といくつかのプロジェクトで協力しており、BMW との最新のコラボレーションでは、CAC のカーボン ファイバー部品が BMW の最高級スーパーバイクの工場オプションとして供給されました。

新型BMW S1000RR – より速く、より軽く、よりコントロールしやすく
2018年後半に発売された最新のBMW S 1000 RRは、BMWの伝説的スーパーバイクの第2世代モデルです。フロントからリアまでほぼすべてのコンポーネントが刷新され、最新テクノロジーを満載し、比類のないパフォーマンス、ライダーの快適性、そして安全性を提供するS 1000 RRは、まさに最上級のスーパーバイクです。要求が高く、こだわりのあるお客様のために設計されたS 1000 RRの最大の特徴は、豊富なオプションからオーナーそれぞれの好みに合わせてバイクをカスタマイズできることです。そして、CACの技術がここに結集しました。

CACはBMWに9点セットのMカーボンパーツを供給しています。これにより、オーナーはS 1000 RRをカスタマイズし、さらなる軽量化を実現し、この魅力的なバイクにカーボンの質感を際立たせることができます。Mカーボンオプションには、フロントフェンダー、リアホイールカバー、チェーンガード、アッパーサイドフェアリング、エアボックスカバー、ピニオンカバー、タンクトリムが含まれます。これらのカーボンパーツは、軽量化のために射出成形されたパーツに取って代わり、CACでオートクレーブ硬化エポキシカーボンファイバープリプレグを用いて製造されます。

CAC – 設計コンセプトから完成部品までの完全な複合パッケージ。
CACは、初期設計コンセプトから完成品の納品まで、お客様に完全な統合パッケージを提供しています。S1000RRプロジェクトでは、CACは既存の射出成形部品の設計を基に、製造プロセスを考慮した設計を行い、CACの社内エンジニアリング、プロセス、製造の専門知識に基づき、最適化された炭素繊維複合材バージョンへと変換しました。CACは部品コンセプトを定義し、プライブック、部品取り付け治具、接着剤、ラッカー材、デカールなど、最適な材料オプションを提案しました。部品コンセプトに加え、CACは完全なツールとプロセス戦略も定義しました。すべての詳細がお客様に承認され、CACプロジェクトチームは魔法のような作業を開始することができました。 S1000RR用カーボンプリプレグ金型は、CAC社内でCNC加工されたアルミニウムマスターから製造されました。この複合金型技術により、複雑な形状の完成部品においても優れた寸法安定性が確保されています。

プロッターカットされた綾織りカーボンファイバープリプレグ層を積層し、オートクレーブ硬化処理を行った後、CACのKUKAロボット加工センターでCNCトリミング加工を施しました。S1000 RRのM Carbonコンポーネントはすべてクリアコーティングされたカーボン製で、最終仕上げには卓越した品質が求められます。BMWの監査チームは、CACの世界クラスの部品仕上げ設備と、生産ラインから出荷される部品の品質と一貫性に特に感銘を受けました。

完全なサプライチェーンの管理
CACは、高品質のカーボン複合部品の製造に加え、射出成形または金属製のサブコンポーネントのサプライチェーンも管理しており、OEM工場へすぐに取り付け可能な状態で直接出荷することが可能です。S1000RRでは、M Carbonパーツセットに必要な複数の陽極酸化アルミニウム部品と射出成形プラスチック製キャリア構造およびブラケットの設計、製造監視、管理をCACが担当しました。

最終検査と梱包を終えた Mカーボン部品の完全な車両セットは、CAC のタイの生産施設からドイツの CAC オフィス兼部品流通倉庫である CAC Europe GmbH に発送され、そこで BMW が工場装備またはアフターセールスの需要のために回収します。 CACは、BMWの新型S 1000 RRの目標達成をサポートできたことを誇りに思います。より軽く、より速く、より扱いやすく。最新モデルはあらゆる面で優れた性能を発揮し、CAC製のM Carbonパーツを装着することで、さらに美しい仕上がりとなっています。



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